エディターコラム
プチプラとデパコス、本当に違いが出るのはどれ?
ドラッグストアのプチプラコスメと、百貨店のデパコス。値段は何倍も違うのに、どこまで差があるのでしょう。高校生の娘とコスメを貸し借りしてきた母の目線で、「ここはお金をかけたい」「ここはプチプラで十分」と感じたところを、等身大でまとめました。
こんにちは。サロニー編集部の森ゆうこです。月曜日は、話題のコスメや流行りの美容を、等身大の言葉でお届けしています。
前回の「娘と一緒に通える美容室」の話には、たくさんの感想をいただきました。ありがとうございます。その中に「美容室もだけど、コスメ代もばかにならない」という声があって、思わずうなずいてしまいました。
うちでも、高校生の娘がドラッグストアでコスメを買ってきては、「お母さんのデパコスと何が違うの?」と聞いてきます。正直に言うと、私もはっきり答えられませんでした。
そこで今回は、プチプラとデパコス、本当に違いが出るのはどこなのか、母と娘の「使ってみた」をもとに考えてみます。
先にお断りしておくと、この記事で特定の商品をおすすめすることはしません。どこからもお金はいただいていませんし、肌に合うかどうかは本当に人それぞれだからです。
そもそも、値段の違いはどこから?
デパコスは、百貨店のカウンターで、美容部員さんに相談しながら買うことが多いコスメです。プチプラは、ドラッグストアやバラエティショップで、自分で選んで買うコスメ。
先日、渡井さんが水曜のコラムで書いていた「サロン専売品と市販品」の話と、少し似ているなと思いました。値段には、中身だけでなく、容器や広告、カウンターで相談できる手間なども含まれているんですね。
ですから、「高いから必ずいい」「安いからいまいち」とは言い切れません。ここを最初に押さえておくと、選ぶときの気持ちがずいぶん楽になります。
違いを感じやすかったのは「肌に直接、広く塗るもの」
母と娘で一年ほど、いろいろなものを貸し借りしてきて、私がいちばん違いを感じたのは、ファンデーションや下地など、顔全体に塗るものでした。
40代の私の肌は、乾燥しやすく、夕方になるとくすみが気になります。プチプラのファンデーションでも、朝はきれいに仕上がるのですが、私の場合は、夕方にかさついたり、小じわに入り込んだりすることがありました。デパコスのものは、そのあたりが少し楽に感じたのです。
一方、娘の肌は皮脂が多く、テカリが悩み。娘に私のファンデーションを貸してみたら、「重い」「なんかベタベタする」と不評でした。娘には、さらっとしたプチプラのもののほうが合っていたんです。
ここで分かったのは、違いが出るのは値段より「自分の肌の悩みに合っているか」だということ。年齢や肌質が変わると、合うものも変わります。

プチプラで十分だと感じたもの
逆に、プチプラで十分、むしろプチプラのほうが楽しいと感じたのは、アイシャドウやリップ、マスカラなど、ポイントメイクのものです。
アイシャドウやリップは、使う量が少なく、流行の色もどんどん変わります。今年らしい色を試してみたいとき、高いものを一つ買うより、手ごろなものでいくつか試すほうが、私には合っていました。
最近のプチプラは、色の種類も多く、発色もきれいなものがたくさんあります。娘と一緒にドラッグストアに行くと、私より娘のほうがよほど詳しくて、「この色、お母さんに似合うよ」とすすめてくれることもあります。
ただ、目元や口元はデリケートなところです。初めて使うものは、腕の内側などで少し試してからにすると安心です。かゆみや赤みが出たら、すぐに使うのをやめてください。
デパコスの「相談できる」は、思った以上に大きい
デパコスのよさは、商品そのものだけではないと、私は思っています。
百貨店のカウンターでは、美容部員さんが肌の状態を見て、色を合わせてくれます。私はずっと、自分の肌の色に合うファンデーションの色が分かっていませんでした。カウンターで相談したとき、「森さんは、思っているより一段明るい色が合いますよ」と言われて、驚いたことがあります。
自分に合う色や質感を一度知っておくと、プチプラを選ぶときにも役立ちます。デパコスを全部そろえなくても、「相談しに行く」つもりでカウンターに立ち寄ってみるのも、ひとつの使い方だと思います。
静岡市内にも、百貨店やショッピングモールのコスメ売り場があります。週末に娘と出かけたついでに、二人で色を見てもらうのも楽しい時間です。

SNSの「神コスメ」と、どう付き合う?
SNS担当として毎日いろいろな投稿を見ていると、「これ一本で毛穴が消える」「デパコス級のプチプラ」といった言葉をよく目にします。正直、私も気になって、つい買ってしまったことが何度もあります。
でも、実際に使ってみると、「思っていたほどではなかった」ということも少なくありません。投稿している方の肌質や、撮影の明るさ、加工のあるなしで、見え方はずいぶん変わるからです。
それに、化粧品は、毛穴やシミを「消す」ものではありません。そう言い切っている投稿は、少し立ち止まって見たほうがいいと、私は思っています。
娘にも、「みんながいいって言ってるから」で買う前に、口コミの中から自分と同じ肌質の人の感想を探してみてね、と話しています。話題になっているかどうかより、自分と似た悩みの人にどうだったか。そこを見るだけで、失敗はぐっと減りました。
もうひとつ、私が気をつけているのは「買う前に一度、手持ちを見直す」ことです。洗面所の引き出しを開けると、似たような色のリップが何本も出てくる。そんな経験、ありませんか。私はあります(笑)。
母と娘の、使い分けのルール
いろいろ試してきて、わが家ではなんとなく、こんなルールができてきました。
ひとつ目は、肌に広く塗るものは、それぞれの肌に合わせて選ぶこと。私は乾燥対策を優先、娘はテカリ対策を優先。貸し借りはしません。
ふたつ目は、色ものは気軽に試すこと。アイシャドウやリップは、プチプラで流行の色を楽しみ、気に入ったら使い切る。娘と貸し借りもします(ただし、リップは衛生面を考えて、直接は貸し借りしないようにしています)。
三つ目は、スキンケアの基本は、ていねいに。どんなに高いファンデーションを使っても、肌が乾いていたら、きれいにはのりません。洗顔と保湿を見直すほうが、メイクの仕上がりは変わると感じています。
迷ったら、プロに肌を見てもらう
最後に、母として、そしてサロニーの編集部として伝えたいことがあります。
コスメ選びに迷ったとき、意外と頼りになるのが、エステサロンやまつげサロン、ネイルサロンのスタッフさんです。毎日たくさんの方の肌や目元、爪を見ているので、「乾燥しやすいですね」「目元はこういう色が映えますよ」と、具体的に教えてもらえることがあります。
プチプラかデパコスか、で悩むより、まず自分の肌を知ること。それがいちばんの近道かもしれません。
静岡にも、肌の相談にていねいに乗ってくれるサロンがたくさんあります。気になる方は、サロニーで探してみてくださいね。
